糖尿病の患者様は肝臓がん、膵臓がん、大腸がんなどの危険グループに入りますので、大腸や胃などの消化管エコーを含む腹部エコーを定期的に行い、早期病変の発見に努めております。
腹部エコー、頸動脈エコーを行う際は、腹部全体あるいは甲状腺の観察も同時に行い、異常所見の発見に努めております。
当院ではエコー検査により肝臓がん、膵臓がん、胆嚢がんなどの他に、腎臓がん、尿管がん、膀胱がん、子宮がん、胃がん、大腸がん、甲状腺がんなどの悪性腫瘍や、腹部大動脈瘤などを発見しております。
エコノミークラス症候群(バスや自動車での長距離旅行なども含む)や、震災などの被災地での避難所生活・車中泊などでの発症が話題になっている深部静脈血栓症・肺塞栓症が、近年急激に増加しています。(片側性の)下肢の腫脹・浮腫・痛み、心拍数増加(特に>100/分)などを認める患者様には、下肢静脈エコー、Dダイマー(血栓の分解産物)の測定を行い、深部静脈血栓症の早期発見に努めております。
日中の眠気の強い方、いびきをかく方、また難治性の高血圧の方などは、睡眠時無呼吸の可能性があり、外来で可能な簡易的なスクリーニング検査をお勧めしております。
タバコは発がん剤であり、老化促進剤です。日本人の死亡へ寄与するリスク因子として喫煙はダントツの1位です(2位は高血圧、3位は低い身体活動)。ただし、やめられない喫煙は個人の嗜好ではなくニコチン依存症という病気です。当院では禁煙外来により禁煙治療を行っております。